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感染対策について①
令和5年5月8日、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類になったことで、世の中はまるでコロナ禍が終わったかのような反応をしています。しかし、実際は新型コロナ(COVID-19)に感染する人の数は減少しておらず、かえって増加しています。これは昨日各都道府県から発表された週報で明らかになりました。5月7日までは感染法上2類相当だったので、医師はCOVID-19と診断した場合、速やかにHER-SYSというシステムを用いて全数報告するように義務付けられており、それを都道府県が集計して公表するという手順でした。それ以外にも自己検査で陽性になった後、県の相談支援センターに自己報告した方の人数も加わっていましたが、正直自己申告する人はそれほど多くなかったでしょうし、症状があっても医療機関にも行かず、自己検査もしない人もいたでしょうから、実際の感染者数は公表された人数の2〜3倍であろうと予想されていました。5月8日以降は、医療機関からの報告は定点(行政から指定を受けた医療機関)が週ごとに集計して県に報告するようになりましたし、「コロナは終わった」かのような雰囲気なので、症状があっても医療機関を受診しない、自己検査をしないという人はこれまで以上に多くなっているでしょうから、現在の感染者数はこれまでの数倍になっているのではないかと予想されます。実際に当院を発熱で受診された方でも検査を希望されない方もいらっしゃいます。
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すべて表示宮原の地から現在の場所に移転し、大野医院から大野内科クリニックに名称を変更してから今月1日でまる6年が経過しました。振り返ってみますと、これまでいろんな事がありました。クリニックがオープンした1年後にがんで闘病中だった私の妻が48歳でこの世を去りました。最愛の妻でした。あの頃は落ち込みが激しく、世の中の全ての色や音がなくなってしまったかのようでした。その後は診療はもちろんのこと、妻が担当してくれて
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類になって2ヶ月が経過しようとしています。2類から5類になって大きく変わったことのひとつが、医師の届出義務が大幅に縮小されたことです。2類感染症は感染症法上診断した医師に速やかな報告を義務付けており、私どもも実際に全ての患者さんについて報告を行っていました。もともとは「全数把握」といって、感染患者さんの氏名、年齢、性別、住所、電話番号、発症日、症状、検
これまで当院は、発熱・風邪症状など、何らかの感染症が疑われる方は、クリニックの北側に設置したプレハブで診察を行って参りました。これは、感染症以外の疾患等で来られる方と感染症が疑われる方が直接待合室で接しないように「空間的分離」を行うためでした。また、全ての来院者に不織布マスクの着用をお願いしてきました。これから先も当院ではこの方法を継続して参ります。それは、まだまだコロナもインフルエンザも流行が落