- ono-naikaclinic
感染対策について④
更新日:5月21日
マスクの効果についてはいろんな情報が錯綜しているようです。ウイルスの大きさがマスクの隙間よりも小さいのでマスクを通り抜けてしまうからマスクには効果がない、という理由で、SNS上では「反マスク」といわれる人達が沢山の書き込みをしています。それに「自称医師・自称専門家」といった人達が追い打ちをかけるような書き込みをしているので、SNS界隈は情報が渾沌とした「カオス」のような状況になっています。SNS上の情報は、正しいものもあれば、全くのデマもあり、注意が必要です。
「ユニバーサルマスキング」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?とてもわかりやすく表現すると、自分が感染症にかかっているかどうかに関係なく、人と接するような状況ではお互いがマスクを着用する、ということです。アメリカのマサチューセッツ州の学校で、この「ユニバーサルマスキング」を継続した学校と中止した学校でのコロナ感染症の発生状況を比較した有名な論文があります(NEJM)。この論文では、「ユニバーサルマスキング」を継続した学校の方が中止した学校よりもコロナ感染症の発生が少なかった、とされています。この論文が掲載されているNEJM誌は、世界で最も権威のある医学雑誌のひとつで、これまでの医学はこのような雑誌に掲載された論文をもとに形作られてきたといっても過言ではありません。このような情報は、SNS上の情報に比べるとより「確からしい」情報と言えると思われます。それをもとに考えると、適切にマスクを使用することで「一定の」効果があるといえると思います。
最新記事
すべて表示宮原の地から現在の場所に移転し、大野医院から大野内科クリニックに名称を変更してから今月1日でまる6年が経過しました。振り返ってみますと、これまでいろんな事がありました。クリニックがオープンした1年後にがんで闘病中だった私の妻が48歳でこの世を去りました。最愛の妻でした。あの頃は落ち込みが激しく、世の中の全ての色や音がなくなってしまったかのようでした。その後は診療はもちろんのこと、妻が担当してくれて
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類になって2ヶ月が経過しようとしています。2類から5類になって大きく変わったことのひとつが、医師の届出義務が大幅に縮小されたことです。2類感染症は感染症法上診断した医師に速やかな報告を義務付けており、私どもも実際に全ての患者さんについて報告を行っていました。もともとは「全数把握」といって、感染患者さんの氏名、年齢、性別、住所、電話番号、発症日、症状、検
これまで当院は、発熱・風邪症状など、何らかの感染症が疑われる方は、クリニックの北側に設置したプレハブで診察を行って参りました。これは、感染症以外の疾患等で来られる方と感染症が疑われる方が直接待合室で接しないように「空間的分離」を行うためでした。また、全ての来院者に不織布マスクの着用をお願いしてきました。これから先も当院ではこの方法を継続して参ります。それは、まだまだコロナもインフルエンザも流行が落