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感染対策について④
更新日:5月21日
マスクの効果についてはいろんな情報が錯綜しているようです。ウイルスの大きさがマスクの隙間よりも小さいのでマスクを通り抜けてしまうからマスクには効果がない、という理由で、SNS上では「反マスク」といわれる人達が沢山の書き込みをしています。それに「自称医師・自称専門家」といった人達が追い打ちをかけるような書き込みをしているので、SNS界隈は情報が渾沌とした「カオス」のような状況になっています。SNS上の情報は、正しいものもあれば、全くのデマもあり、注意が必要です。
「ユニバーサルマスキング」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?とてもわかりやすく表現すると、自分が感染症にかかっているかどうかに関係なく、人と接するような状況ではお互いがマスクを着用する、ということです。アメリカのマサチューセッツ州の学校で、この「ユニバーサルマスキング」を継続した学校と中止した学校でのコロナ感染症の発生状況を比較した有名な論文があります(NEJM)。この論文では、「ユニバーサルマスキング」を継続した学校の方が中止した学校よりもコロナ感染症の発生が少なかった、とされています。この論文が掲載されているNEJM誌は、世界で最も権威のある医学雑誌のひとつで、これまでの医学はこのような雑誌に掲載された論文をもとに形作られてきたといっても過言ではありません。このような情報は、SNS上の情報に比べるとより「確からしい」情報と言えると思われます。それをもとに考えると、適切にマスクを使用することで「一定の」効果があるといえると思います。
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